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ソフトウェアテスト・QA

Classi株式会社様

ICT活用を推進する学習支援サービスの障害件数減少と全体のリリースコストを2割削減

使用サービス:

  • テスト計画・設計
  • ソフトウェアテスト・第三者検証
教育とICTの融合によるイノベーティブな教育環境をサポートしているClassi(クラッシー)株式会社様は、社名と同じ教育プラットフォーム「Classi」を展開しています。今や日本の高校生3人に1人が利用するサービスとなったClassi。多角化する教育現場にフィットする機能追加や仕様変更を、各フェーズに合わせたテスト実施と上流工程への参画で支援しました。

弊社にご相談いただいたきっかけを教えてください。

Classiのサービスには先生・生徒・保護者の側面から様々な機能があるのですが、サービスが出来た当初は私を含めてQAが2名しかおらず、必要なテスト実施を迅速に行うことができていませんでした。その結果、本番環境で障害が発生したり、リリースまでに時間が掛かるといった課題が発生しており、そのためまずはテスターの人員を増やそうとしたのが背景ですね。

ProVisionさんは個人的な繋がりで名前は知ってましたが、本格的に外注先を探すとなった際に丁寧なヒアリングやこちらの課題に合わせて対応しようとしてくださる姿勢がとても好印象でした。この方たちであれば共にパートナーとして成長していけると感じましたね。

あとはProVisionさんは働く母親を支援する取り組みを熱心に行っていて、そういった理念や取り組みの部分でも弊社との親和性を感じたことも依頼のきっかけでした。今後の話になりますが、NPOなどと協力して社会的に立場の弱い方や障がいを持つ方の働く機会創出などを行えればと考えています。

弊社メンバーはどのようにご支援をさせていただいているのでしょうか。

まずはやはりテストの部分ですね。開発とコミュニケーションをとりながら、テスト計画からテスト設計、実施までご対応いただいています。あとは自動化Autifyにおいて、自動化実装範囲の検討からシナリオ作成、それに伴う開発部隊との調整もお願いしています。
開発の中にメンバーとして入っているからこそ、お願いできる部分も多いですね。

弊社QAチームが入ってからの変化や効果はどういったところにございますか。

数字でも顕著に現れているのですが、本番環境の障害件数が大幅に減ったことと、リリースコストはProVisionさんにご依頼する前と比べて全体工程の2割程削減できています。仕様把握からテスト項目書作成、テスト実施、リリース検証の工数が大幅に削減されているため、リリースのペースも3~4倍速くなりましたね。

今まではQAの人数が少ない分、開発して仕様を理解して検証をしてという作業を短いスパンで行っていたため、作業の様々な工程に粗がでては補填を繰り返し、結果的にリリースコストがかさむという悪循環がありました。現在はProVisionさんが日々質の高い検証をしてくださったり、弊社内でも検証のナレッジをため込むことができているので、本番環境で発生する不具合がかなり減少しています。今はテスト実施に加え、開発工程からProVisionさんのメンバーに入っていただいているので、仕様学習の工数もほぼ無く、常に開発とQAチームの連携が取れているため、緊急時の対応や日常的なテスト実施に至る流れも非常にスムーズです。ProVisionさんのおかげでClassiは良い品質が担保できているのかなと思っています。

弊社ならではの良さを実感されたことはございますでしょうか。

こちらのニーズに合わせて柔軟に対応して下さる点が本当に助かっています。依頼当初はProVisionさんにはテストのみを依頼していて、その範囲での品質には勿論満足していたのですが、Classiのサービスが時代に合わせて変化するにつれて他の工程での課題も多く出てきたんですね。それに伴い、ProVisionさんに依頼したいことも変わっていきました。

具体的な話でいうと、開発段階でQA目線の意見がほしいといったところですね。他社さんにこういったご依頼をすると、「契約書のテストケースに基づいたテストのみを行います」という形で上流工程での業務はお断りされることも多いのですが、ProVisionさんはこちらのニーズを汲み、業務内容や体制なども考え対応下さっています。

現に今も「専任QA」という形で開発チームの中に入っていただき、テストだけでなく起案など開発の上流工程に加わってもらっています。このポジションは私たちのニーズに合わせて作ったポジションでもあります。Classiとしてはこのポジションができたことで希望に合った支援をいただけて非常に助かっていますし、ProVisionさんとしてもテスターから一段階上の設計や顧客とのやり取りなどメンバーのスキルアップにも繋がるとのことで、双方にメリットがあると感じています。

現在Classiで動いていただいているProVisionメンバーは、「専任QA」として挑戦したり、自らも成長しようと頑張ってくださっているので、他の現場に行ったらリーダーとして十分現場を牽引できるレベルにあるのではないでしょうか。スキルは勿論そういった姿勢の部分でも、なるべくこのメンバーを手放したくないという気持ちが強いですね。

今後、弊社に求めることやご要望などはございますか。

開発工程において積極的な改善の提案は、今後期待している部分でもあります。QAエンジニアとしてのスキルはもう十分に持っていると感じていますし。今後こちらからは上位層のQAとして求めることも多くなってくるので、そうしたときに受け身ではなく、QAチームから開発に関わる情報を収集し、それを元に開発側に今ここが悪いからこういう風に改善したら良いのではないか?というような提案をいただけると、今よりさらに質が高いサービスになるんじゃないかと思っています。

ただここは本来普通のQAエンジニアではあまり経験しない領域なので、分からないこと、できないことがあって当然と考えています。体制整備やインプット機会の創出など、こちらとしてもできる限りのサポートはしていこうと考えていますね。

あとはもっと雑談をして、お互いに気軽なコミュニケーションを取れたらいいですね。現在もすでに委託先と委託元という関係性ではなく、ProVisionメンバーは一社員として同じ仲間として共に仕事をしていますが、やはり元々真面目な皆さんなので仕事中に雑談とまでは中々いかないようで。親しい関係性ができると単純に困ったときにお互いが相談しやすい環境になりますし、仕事の質の向上にもつながると思うので、そういう意味で今後もその関係性をより良いものにできるよう、気軽なコミュニケーションを増やしていきたいと思います。

使用サービス:

  • テスト計画・設計
  • ソフトウェアテスト・第三者検証